浮世絵「名所江戸百景」の場所を探してカメラ片手にぶらぶらと。描かれた名所は現在どうなっているのか、なるべく同じアングルで写真を撮っています。さらに、時代小説の舞台やおいしい店を求めて寄り道も。今回は大手町・八重洲周辺をさんぽします。
大手町・八重洲で名所江戸百景の風景をさがす
浮世絵|名所江戸百景 八ツ見のはし
夏の部 通し番号63
絵の左下にちょっとだけ描かれている欄干が「八ツ見の橋」です。八ツ見の橋は俗称で、正式には一石橋といいます。一石橋の名前の由来は橋の両側に後藤家があったから。後藤(=五斗)と後藤(=五斗)で一石というわけですがこちらが俗称じゃないのと思ってしまう、しゃれた名づけです。
この橋に立つと、銭橋、道三橋、常盤橋、呉服橋、鍛治橋、振り向くと日本橋と江戸橋が見え、自分の立っている橋を含めると八ツの橋が見えるというわけです。江戸の頃は縦横に水路がめぐらされ、橋も多かったことがわかります。
場所は違いますが、時代小説「御宿かわせみ」の中には幼な子の手術を待つ間にお祈りをしながら巡った橋の話から、昔迷子になった子供の親元が判明するという話があります。水路や橋のつらなりから特徴のある江戸ならではの景色が作られたのかなと思ったりします。
八ツ見のはしの現在
上の写真の欄干が現在の八ツ見のはし(一石橋)です。一石橋のたもとには「一石橋迷子しらせ石標」があります。この石は迷子を探す人、迷子を保護した人が「たずるる方」「しらする方」という左右の側面に迷子の知らせをするというものでした。
時代小説「御宿かわせみ」にもこの迷子石が出てきます。女主人公るいが目の見えない女に頼まれて「しらする方」の張り紙を見てやります。なかったと告げるるいに礼をした女。るいが去りかけてふと振り返ると、女は別の人にまた同じ頼みをしているのを見てしまい、なんともいえない思いをするのです。
迷子石はほかにも湯島天神、浅草、両国橋など繁華な場所にあったそうです。
和田倉濠
和田倉門へとつづく和田倉橋です。後ろにビルが写らずいい感じの写真が取れます。渡れば和田倉噴水公園へ。噴水や休憩所、レストランなどがある憩いの場所です。
和田倉噴水公園はQのとても好きな場所です!
一石橋迷子しらせ石標 : 東京都中央区八重洲1丁目11
和田倉門 : 東京都千代田区皇居外苑3−1
名所江戸百景全119枚の図絵 ウィキペディア 名所江戸百景
参考 「江戸切絵図で歩く広重の大江戸名所百景散歩」 人文社
大手町・八重洲で行きたいsocoココ
いなたや パレスビル店
和田倉橋がかかる和田濠に面したパレスビル。パレスホテルが入るこのビルの地下には飲食店やショップ、コンビニなどがあります。パレスホテルの地下ならではのおしゃれなショップやこだわりのショップがあるので見るのもたのしい場所ですが、ランチにおすすめなのがこのお店「いやなたや パレスビル店」です。
漁師直送の鮮魚ほか 酒の肴が充実。酒蔵の店が手掛ける『大人の蕎麦居酒屋』(HPより)ということですが、残念ながら夜に来たことはありません。ランチでおすすめなのがこの親子丼のセットです。
お蕎麦ももちろんしゃっきりとおいしいですが、蕎麦屋ならではのおいしい出汁で作られたこの親子丼、とろっとろでたまりません。
かき揚げそばを頼まれる方は、かき揚げが大きいのでシェアするのがおすすめです♪
サイゴン 丸の内店
大手町から八重洲にかけてはビルの地下がだいたいつながっていて、地下づたいにいろいろなところへ行くことができます。東京駅から地下づたいに新丸ビル、さらにショップやレストランが集まるiiyo!(イーヨ!)へ行く途中に「ヴェトナム料理 サイゴン 丸の内店」があります。
セットものに弱いQがお気に入りなのがこのセット。フォーを4種類から、ご飯はチャーハンかちまきから選べます。この日のチョイスはピリ辛海鮮フォーとチャーハン。あっさりながら海鮮の旨味と辛さがマッチしています。
いなたや パレスビル店 : 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル地下1階
サイゴン 丸の内店 : 東京都千代田区丸の内1-4-5 三菱UFJ信託銀行本店ビル B1F
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