東京を皮切りに春の関東をぶらり旅。季節の移ろいを楽しみながら、東京から千葉、そして茨城・栃木へと旅します。
東京満喫編④。「いつか食べてみたい!」と思った老舗の味を楽しみに。神田須田町の老舗、あんこう鍋の「いせ源」を訪ねます。
東京満喫編④:老舗の味を食べに行こう

前回のキャンピングカーで日本をめぐる旅はこちら!
【キャンピングカーで日本をめぐる旅2025】春の関東旅 都内満喫編③ あの味を食べに
3月の番狂わせ、大雪の東京
こんにちは、マイキャンピングカーZIL5で日本各地を旅する早起き鳥一家です。2025年春の関東旅の序盤は東京満喫編、その④になります。
「くるま旅パーク 東京都新宿四谷3丁目」に滞在して4日目、「なんだか外が暗いなあ、予報通り今日は雨かぁ…」とがっかりしながらブラインドを開けると、
!! 大粒の雪がもりもり降ってる !!
見ている間にも雪が積もって、駐車場がみるみる白くなっていく~。雪は午前10時くらいまで続き、昨日までのあたたかさはどこへやら。めっちゃ寒い一日となりました。
出かける気もしないし、ランチは冷蔵庫の在庫を動員するか。ベーコンとマッシュルームのアラビアータパスタ&ゆで玉子のせのサラダを作成。あ…、日が差してきたね~、もぐもぐ。
結局この日は午後から天気は回復したものの、冷え込みは夜まで続きました。もう今日は1日車内でのんびりしとこう。
老舗ひしめく神田須田町、「いせ源」へ
大雪に見舞われた翌日、朝からいいお天気になりました。Qは朝から資格の更新講習のためにお出かけ。あれ?今日は朝からあったかいじゃないの。桜はいつほころぶかなあ…。
昼にくるま旅パークに戻って、Pと連れ立って出かけました。くるま旅パークから歩いて5分の四谷三丁目駅から、東京メトロ丸ノ内線に乗車。淡路町駅で降りてA3出口から地上に出れば、そこは神田須田町界隈。
蕎麦の「神田まつや本店」、鳥料理「ぼたん」、あんこう鍋「いせ源」、甘味処「竹むら」とビルの合間に老舗が並ぶ一角です。近くには有名すぎる蕎麦店「かんだやぶそば」もあります。
「鬼平犯科帳」「仕掛け人藤枝梅安」などで有名な小説家・池波正太郎のエッセイにも出てくるこれらの老舗、ずっと以前から行ってみたかったんです(「かんだやぶそば」「神田まつや本店」は東京に住んでいた頃に行ったことあり←個人的にはまつやの蕎麦が好き)。
そして今回、あんこう鍋の「いせ源」に予約を入れました。風情のある店構え、いいよねえ。
入口脇には氷づけになったあんこうの姿が鎮座。
「いせ源」のあんこうは、青森県下北半島の津軽海峡風間浦沖で獲れたもの。活締めをして24時間以内に東京まで運ばれてくる逸品だそうです。そうか、君は青森育ちなのか、ん?それとも北海道?
のれんをくぐると下足番の人が迎えてくれます。この辺が老舗っぽいなあ…。木札を渡され2階にすすむよう促され、木の階段をとんとんと。2階に上がるとすぐに席まで案内されました。昔ながらのガス管をひいたコンロ、この火はいつから点いてたんだろ?
いせ源 : 東京都千代田区神田須田町1丁目11−1
「いせ源」で老舗の味、あんこう鍋で一杯
真っ白な布に包まれた座布団に腰をおろして、お品書きを見ます。あんこう鍋を2人前は決めていたけど、鍋ができるまでのアテをひとつ頼もうか。ということで鍋2人前と煮こごりをひとつ、そして瓶ビールを。
さっそく供された煮こごり。
あんこうの卵巣と特製の出汁でできているそうです。ピンッ!と背筋の伸びた針生姜が添えられています。煮こごりは口に含むとさあーっと溶けて、口に旨味が広がります。そこでビールをぐいっとね、うーん幸せ。
煮こごりとビールを楽しんでいると、あんこう鍋がコンロに置かれました。わあ、美しく盛り付けられてますなあ。上にはさやえんどう、しいたけ、銀杏、独活、三つ葉、あん肝、下にはあんこうの身と豆腐が隠れていました。
味付けは甘辛いしょうゆ味、さあ煮えたかな。
あんこうの身はクセがなくて美味しいですなあ、それから皮なのかな?プルプルの部分も格別。他の具材もおいしく、出汁を吸った独活が特に美味でした。
ビールをたくさん飲んだので、締めのおじやは1人前で。声をかけるとお店の人が作ってくれます。「お作りしますので、このままで」と言われ、できるのをじーーーーっと待つ二人。「さあ、どうぞ」の声ではふはふと。あっという間に鍋はからっぽ、すべて美味しくいただきました。
かの池波正太郎も愛した江戸の味、風情とともに満喫しました。(小声)ちょっと鍋のボリュームは少なめでしたねえ、ふふふ。
さて次回は東京満喫編最終回。くるま旅パークを離れる日、早起きして銀座・築地を歩きます。
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