浮世絵「名所江戸百景」の場所を探してカメラ片手にぶらぶらと。描かれた名所は現在どうなっているのか、なるべく同じアングルで写真を撮っています。さらに、時代小説の舞台やおいしい店を求めて寄り道も。今回は江戸川橋・関口をさんぽします。
江戸川橋・関口で名所江戸百景の風景をさがす
浮世絵|名所江戸百景 せき口上水端はせを庵椿やま
春の部 通し番号40
江戸へ水を供給するための神田上水(現 神田川)。この掘削工事には伊賀出身であった松尾芭蕉もかかわったそうです。「はせお庵」は芭蕉庵のことで、画面右手にありました。さらにこのあたりは椿の木が多くあったので椿山、近くの武家屋敷は椿山荘と呼ばれました。
椿山荘の名は「ホテル椿山荘東京」に引き継がれ、その庭園にはたくさんの種類の椿が花を咲かせます。神田川の両側は桜の木が並び、春には絶好のお花見ポイントです。桜の盛りを過ぎるころには神田川の川面は桜の花びらで染まります。
せき口(関口)上水の現在
神田上水取水口大洗堰跡が江戸川公園内に残っています。神田上水を貯める洗堰(あらいぜき)があったことから「関口」の地名がつきました。ここからさらに水道橋の懸樋などを通り、江戸城内や神田、日本橋の町屋に水が供給されました。
神田上水取水口大洗堰跡 : 東京都文京区関口1丁目26−4
名所江戸百景全119枚の図絵 ウィキペディア 名所江戸百景
参考 「江戸切絵図で歩く広重の大江戸名所百景散歩」 人文社
江戸川橋・関口で行きたいsocoココ
関口フランスパン
「東京目白坂で120年」とHPにあるように歴史の古いベーカリー「関口フランスパン」。
朝8時の開店です。朝食を食べようと8時半ぐらいにつきましたがもうお客さんで賑わっています。イートインではモーニングの注文も、買ったパンを食べることもできます。
今日はフランスパンのサンドを買って、ドリンクを注文しました。三種類のフランスパンのサンドですが、パンがおいしい!皮はパリッしていますが中はやわらかもっちりで塩がきいています。次は緑にかこまれたテラス席がいいなあ(この日は雨上がりでした)。
昔、まるごとフランスパンに切れ目をいれていろいろサンドしたおしゃれなサンドイッチに憧れませんでした? 食べづらいよね、きっと
広東酒家らくらく 江戸川橋店
江戸川橋交差点近く、地下鉄江戸川橋駅から地上に出てすぐのところにある「広東酒家らくらく江戸川橋店」名前の通り、気楽に通える中華店です。
入店してお店を見渡すと、老若男女いろんな人が料理を楽しんでいます。女性には酸辣湯麵が人気のようで、男性はボリュームのある定食や麺とのセットを食べています。早起き鳥一家のおすすめは、「らくらく辛口麺」(650円)です。
らくらく辛口麺は、しょうゆベースのスープに辛い野菜あんかけのかかったラーメンです。たっぷりの野菜あんで麺にたどり着くのが大変ですが、シンプルなうま辛さで食べれちゃいます。激辛タイプもありますが、辛口でも十分辛さは足りてるかな。
あつい!辛い!うまい!のループなのです♪
麺類や定食の他に、一品料理、ボリュームを減らした小皿料理などもありますので、居酒屋使いもできる使い勝手のいいお店です。
椿山荘(ホテル椿山荘東京)
江戸時代は久留里藩黒田氏の下屋敷であり、明治の元勲山縣有朋が購入、自分の屋敷として「椿山荘」と命名しました。現在は「ホテル椿山荘東京」になっていますが、高低差を生かして作られた美しい庭はそのままに椿が多く植えられています。初夏になると庭にホタルが飛び交い、ホタルの夕べがひらかれます。
ここホテル椿山荘東京のバー「ル・マーキー」は、ドラマ「下町ロケット」で椎名が石坂に賄賂を渡すシーンが撮影されています。重厚なインテリアで落ち着いた店内ですが、お店の方の気配りはすばらしいです。
写真は2017年の冬に行った、「ル・マーキー」フリーフロープランのローストビーフです。厚くてやわらかいお肉がたまりません。2018年にはラウンジ「ル・ジャルダン」でローストビーフつきのフリーフロープランを楽しみました。(写真はクリスマスカクテルです)
どちらのフリーフロープランも椿山荘のHPなどで予約することができます。ホテルのバーやラウンジはいいお値段がする上にサービス料を加算すると思わぬ金額になったりしますが、フリーフローのプランは税込・サービス料込そして飲み放題なので気楽にお店の雰囲気を楽しむことができますね。
関口フランスパン目白坂本店 : 東京都文京区関口2-3-3
広東酒家 らくらく 江戸川橋店 : 東京都文京区関口1丁目10−11
ホテル椿山荘東京 : 東京都文京区関口2丁目10−8
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